私の7割はエンタメでできている

発達障害と診断された自分がエンターテイメントに触れて、感動したことをレビューとして綴ります。

神を憑依させた神編集のSHAMAN KING第1話レビュー

SHAMANKING第1話はもうご覧になったでしょうか。

 

風の噂で全52話ということを聞いてハラハラしていたのですが、

 

 

観終えてみて、興奮が止まりません。

 

 ただ原作を追うのではない、作品全体を理解した神編集

 

我々世代の”原作通り”というのは、原作の通りにセリフを辿っていくことが

正しいと思っていたのですが、その概念を覆されました。

 

まず、冒頭。

旧版では小山田まん太が夜遅く墓場を近道したところ、

麻倉葉と墓場の幽霊に遭遇して

”よみがぁーえぇーれぇー♪”

 

でしたが、

新版ではハオの誕生シーンから始まります。

緊張感といいハオ様のラスボス感といい、掴みは完璧です。

 

正直、原作の最初数冊って、シャーマンについての説明的な

話が多くて、ダラダラしてしまっていたんですが、

そこは麻倉葉らしくなく、バッサリカット。

 

阿弥陀丸とともに木刀の竜を倒し、

「オイラの仲間になれ」

阿弥陀丸を持ち霊に誘います。

 

原作だとここからさらに1話分、

阿弥陀丸の親友、喪助とのエピソードがあるのですが、

 

なんと、今作の麻倉葉くん、

とても要領が良く、

阿弥陀丸に会った初日から阿弥陀丸の本質を見抜き、

先回りして喪助を説得し、刀を手に入れていたのです。

 

しかも次回は早くも道蓮が登場。

なかなかのハイペースです。

 

原作を知らない初見の人たちがついて来れているか心配にもなりますが、

一度読了している視聴者には丁度いいダイジェストでした。

 

鬼滅の刃と張り合えるほどの映像美と音楽

そして時を経て映像と音楽が素晴らしい。

 

今作から音楽担当になった林ゆうきさんといえば、

今やドラマやアニメで観ないことはない有名な方ですが、

シャーマンの世界観をとてもうまく表し、特に戦闘の音楽は

今風というか、すごく深みのある綺麗でかっこいい音でした。

 

そして

キャストもほぼ当時のままというのですから、

いよいよ武井宏之さんが本気を出したということかもしれません。

 

旧アニメ版の終わり方も素晴らしかったのですが、

長い年月を経て、完全版の原作の終わり方を描くようなので、

 

これから1年が楽しみです。