男女逆転TWENTY FOURの拭いきれない違和感の正体
やっと、日本版「24」の1シーズン24話の放送が終了しました。
最後はオリジナル版とは少し違う終わり方で、
止めたと思った爆弾がまた動き出して主人公も爆発に巻き込まれて終わるという
生きているのか死んだのか分からない結末。
おそらく、日本版の視聴率が悪く、シーズン2の製作は白紙に戻ったので、
主人公も死んだ!かもしれない?という曖昧な演出に終わったのだろうと思いました。
さて、そんな日本版24ですが、日本版の大きな特徴は、
オリジナルでは“アメリカ初の黒人大統領“となっている設定が、
“日本初の女性総理大臣“となり変わっているところですが、
この男女逆転劇が呆れるほど単純な男女逆転で、総理周辺の男女問題を入れ替えただけとなっていましたが、クライマックスに連れて「あれ?」と思うことが増えてきました。
数々の男女関係のドラマを観てきた日本人が感じる違和感
総理と獅堂現馬が過去に同じ任務に関わったとして親密な関係になっている点。
ここには本当に上司と部下の関係しかなかったのかな?という疑問が湧いてきます。
現馬の娘を助けるために総理が死んだことにする提案を、”自分の夫の反対”を押し切って受け入れる総理の強い意志に、本当に現馬に対する恋心などは無かったのかな?と思ってしまいます。
男女間における“命を救われる“ほどのイベントって、少なからず、愛という感情が芽生えるものだと、昔からの日本のドラマは語っていると思うのですが、今回はそのつもりで視聴していると、後味の悪いまま終わってしまうので注意が必要です。
日本版は日本らしく続ければいいのに
もし、シーズン2が製作されるなら、今度はこの2人が恋に落ちてイケナイ関係になってしまうドロドロの昼ドラ要素を交えたオリジナルストーリーにしてみれば、
別の視聴者層の獲得につながりそうですよ。
兎にも角にも、日本では珍しい、2クール連続のドラマ撮影、お疲れ様でした。
ここからはオリジナル版のシーズン2のBlu-rayを見直したいと思います。