シン・エヴァ、興行収入が意外と伸びない理由
シン・エヴァンゲリオン劇場版が公開されてからはや1ヶ月。
今週、興行収入はやっと70億を超え、意外にも伸びが悪いように思えます。
私も、通常版とIMAX版の2回は観ましたが、それ以降は足を運べていません。
では、なぜ劇場に足を運ぶことができないのか。
上映時間が長いからでしょう。
今の我々には、コロナ禍という不条件も相まって、
なかなか2時間半、トータルで3時間もの拘束は容易ではありません。
いくら好きだからとはいえ、
“昼の12時ごろに劇場に着いたと思ったが、劇場を出ると夕陽が眩しかった“
なんて経験は、1回目こそ良かったですが、2回目3回目ともなると、時間を無駄にしてしまったという罪悪感が生まれました。
「後は、代わりに何回も観にいった人の考察やネタバレを読んで整理しよう。」
「後は、ブルーレイが出たら買ってゆっくり楽しもう」
そうしてわざわざ劇場まで足を運ぶ人は少ないのではないでしょうか。
しかも、このコロナ禍の中、
上映時間の都合上、夜18時以降のシン・エヴァンゲリオンってほとんど無いんですよね。
サラリーマンやOLの方はアフターファイブならまだなんとか3時間割ける、という方もいると思うのですが、
作品の性質とは裏腹に真昼間にしか観れないという複雑な状況となっているのが、思うように動員数が伸びない理由なのかなと思います。
そういえば新劇場版:Qの時、たまたま公開初日と仕事終わりが重なったので、
そのまま日付変わるまで新宿待機、バルト9で世界最速視聴したあと
明け方まで道を歩きながら考察に明け暮れたあの頃が懐かしい。
そう、エヴァの考察って
“真夜中から明け方が一番捗る“と思いませんか?笑
夜更けに劇場で観たあと、そのまま明け方までエヴァのことにどっぷり浸かっている時の充実感は
自分の好きな仕事をしてお金を稼いでいるかのような感覚に似ています。
今回は初日の仕事終わり、といっても上映時間17時から。終わったら外は緊急事態宣言下で飲食店は閉まっていて、
渋々帰宅を余儀なくされました...。まあこれも今となっては良い思い出ですかね。
興行収入といえば、
最近よく比較対象に挙げられる「鬼滅の刃」ですが、
鬼滅の視聴者層は老若男女、子供から老人まで獲得していますから、
そういった意味でも、興行収入では勝ち目がないと思います。
勝ち負けではなくて、映画の質としてはどちらも素晴らしいクオリティですし、
コアなアニメファンな私としては、若干エヴァの方が好きだった、という感じです。
とはいえ、ネットで考察や関係者のネタバレを目にするたびに、それを確認したくなるので
あと1回くらいは、入場特典の変更のタイミングで行きたいです。
皆さんも、お時間に無理のない範囲で
“最後のエヴァンゲリオン“と“碇シンジたち“を末長く見送ってあげてください。
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