今の水樹奈々だからこそのライブに感動
少し前の話になるのだが、水樹奈々の初のオンラインライブを視聴した。
水樹奈々といえば、毎回ド派手な演出と音数の非常に多いハイBPMの曲で会場のオタクたちを煽り盛り上げる声優アーティスト界の女王だが、
今回のライブは一転、煽りもなければ、シンフォギア曲もないアコースティックライブ。
正直いつもの水樹奈々のライブがオンラインになっただけでは、無観客の静けさとのギャップに本人たちが耐えられないのではないかと心配だったが、
さすがは百戦錬磨のチーム水樹。
コロナ禍におけるソーシャルディスタンスにもしっかりと対応し、かつ今回は歌手本人が結婚後初、そしてご懐妊というおめでたいコンディションもあって、
箱のようなライブハウスからしっとりとお送りされたアコースティックライブは音響も素晴らしく、オンラインだからと低めに設定されたチケット代が安すぎると感じるほどのボリュームだった。
それもこれも水樹奈々を長年支えるバンドメンバーはじめ、スタッフ、そして何より水樹奈々の抜群の安定の歌唱パフォーマンスがあるからこそである。
しっとりと雪道を歩くように雰囲気を変えた「エデン」から始まり、「POP MASTER」に次ぐ応援ソングと個人的に思っている最新曲の「No Rain No Rainbow」まで、ちょうどいいアコースティック感にアレンジされた名曲の数々はすでに音楽配信サービスで有料配信が始まっており、これもオンラインならではの嬉しいライブグッズである。
史上最長のライブとなるはずだった「LIVE RUNNER」は残念ながら全公演中止となってしまったが、今は結婚に出産、家族との時間を優先して、
いつかはまた怒涛のシンフォギア曲5連続などが聴ける熱い熱いライブが戻ってきてくれることを祈りつつ、
自分はアコースティックライブの音源を今冬のヘビロテプレイリストに加えこの季節を乗り越えようと思う。
|